2010年4月19日月曜日

NHK教育「ハーバード白熱教室」

NHK教育の「ハーバード白熱教室」というテレビ番組を Twitter で知り、今日初めて見た。

ハーバード大学と言えばアメリカの名門大学だが、その中でも非常に人気がある授業、Michel Sandel 教授の "Justice" の内容を送るのがこの番組だ。放送にあたって、授業の内容は日本語に訳されているほか、小林正弥千葉大学教授による簡単な解説もついている。

Justice の内容は以前よりインターネットで公開されているが(ただし英語)、ハーバード大の授業が一般の目に触れるのはこれが開学以来始めてのことだという。それを1時間にわたって見ることができるとは、なんとも贅沢な番組だ。

今回、4月18日放送分のテーマは「『富』は誰のもの?」で、課税とか所得分配とかリバタリアニズムとか、我々の生活、特に経済と関わりの深いテーマで、特に経済学部卒の私にとっては非常に興味深い内容だった。現代の日本でも「格差」が多くの人の関心を呼ぶテーマだが、こういう富の分配の話とか、政府による再分配の話は、経済学部卒でなくても人をひきつけるテーマだ。「金持ちからたくさん税金とれよ」とか「ニートなんかに血税を使うな」とか、この手の話になるとむきになる人も多い。

授業の内容は学生を対象としたものなので、インテリの方には物足りないかもしれないが、私のような学識のない人間には十分面白い内容だった。

できれば、日本語訳は吹き替えではなく、字幕の方が私にはありがたかった。私は英語を勉強しているからだ。できれば後で時間を見つけて、Justice の英語サイトで公開されている吹き替えなしの授業動画を見て、授業の復習とともにリスニングの勉強をしようと思う。