2010年4月27日火曜日

NHK歌謡コンサート「風薫る最新旅情ヒット」

2週間ぶりにNHK歌謡コンサートを見たが、家事等により一部じっくり聴くことができなかった。それでも、感想を書く。

■ 水森かおり「松島紀行」

今日は水森かおりの新曲からスタート。水森かおりの曲って、いつもこんなメロディーだっけ。最近は若者がCDを買わなくなっているとはいえ、新曲がオリコントップ10に何度も入る水森かおりは本当にすごいと思う。欲を言えば、もっと大きなヒット曲を出して、レコード大賞をとってほしい。また、水森かおりに続く若手歌手がどんどん出てきて欲しい。こんな勝手なことを言うのは、若手演歌ファンとして、年齢が比較的近い若手・中堅演歌歌手に頑張ってほしいという素朴な願いからだ。

■ 田川寿美「北の港駅」

じっくり聴けなかった。残念。いつもと変わらず不二家のペコちゃんに似て愛らしいお顔だ。

つばめ返し■ 山内惠介「風蓮湖」

予想通り、「イケメン3」の一人(三男だったかな?)と紹介されていた。イケメン3の中では、個人的に一番ハンサムだと思う。「つばめ返し」のジャケット写真などは本当にかっこいい。今回の曲、前も歌コンで歌っていたような。

■ 石原詢子「ひとり日本海」

日本海、なかなかいい。最近、日本経済新聞紙面の広告で、洋服姿の石原詢子を見て驚いた。何の広告かは忘れてしまったが、綺麗に写っていた。

■ 北山たけし「高千穂峡」

色々あって、じっくり聴けなかった。残念。

■ 鳥羽一郎「宝来船祭り」

何だかとてもめでたくて縁起がよさそうな歌詞だった。

■ ニッキー「虹の彼方に」

歌コン最前線。最近このコーナーは、演歌・歌謡曲以外の曲を紹介することも珍しくない。私としてはちょっと残念。「虹の彼方に」はジャズのスタンダードナンバーだそうだが、全然知らなかった。私は高橋由美子の方を思い出したのだが。ニッキーの歌声は事情によりあまり聴けなかったが、歌はうまそうに聞こえた。

■ 愛田健二「京都の夜」

時代の歌こころの歌。昭和42年のヒット曲とのことだが、知らなかった。演歌・歌謡曲好きの私が、勉強不足だ。

■ 神野美伽「みさお酒」

「みさお酒」の意味がちょっと分からなかった。もっとじっくり聴くべきだった。

■ 大沢桃子「風の丘」

今日の出演者の中で、個人的に一番綺麗だと思った。歌も良かった。個人的な今日のMVP。

■ 八代亜紀「一枚のLP盤(レコード)」

亡き父への思いを歌った歌。さすがにベテランで、聴き応えがあった。

■ まとめ

今回は若い歌手が多く、私としては嬉しかった。だが、逆に言えば、コアな演歌ファン以外ではあまり知られていない歌手が多かった。視聴率が心配だ。

[追記]

誤解を招く恐れのある表現を見つけたので、一部の表現を修正した。(2010年4月28日)

2010年4月19日月曜日

NHK教育「ハーバード白熱教室」

NHK教育の「ハーバード白熱教室」というテレビ番組を Twitter で知り、今日初めて見た。

ハーバード大学と言えばアメリカの名門大学だが、その中でも非常に人気がある授業、Michel Sandel 教授の "Justice" の内容を送るのがこの番組だ。放送にあたって、授業の内容は日本語に訳されているほか、小林正弥千葉大学教授による簡単な解説もついている。

Justice の内容は以前よりインターネットで公開されているが(ただし英語)、ハーバード大の授業が一般の目に触れるのはこれが開学以来始めてのことだという。それを1時間にわたって見ることができるとは、なんとも贅沢な番組だ。

今回、4月18日放送分のテーマは「『富』は誰のもの?」で、課税とか所得分配とかリバタリアニズムとか、我々の生活、特に経済と関わりの深いテーマで、特に経済学部卒の私にとっては非常に興味深い内容だった。現代の日本でも「格差」が多くの人の関心を呼ぶテーマだが、こういう富の分配の話とか、政府による再分配の話は、経済学部卒でなくても人をひきつけるテーマだ。「金持ちからたくさん税金とれよ」とか「ニートなんかに血税を使うな」とか、この手の話になるとむきになる人も多い。

授業の内容は学生を対象としたものなので、インテリの方には物足りないかもしれないが、私のような学識のない人間には十分面白い内容だった。

できれば、日本語訳は吹き替えではなく、字幕の方が私にはありがたかった。私は英語を勉強しているからだ。できれば後で時間を見つけて、Justice の英語サイトで公開されている吹き替えなしの授業動画を見て、授業の復習とともにリスニングの勉強をしようと思う。

2010年4月13日火曜日

NHK歌謡コンサート「女とおんな 歌に女あり」

久々にNHK歌謡コンサートを見た。せっかくなので感想を書く。なお、私は演歌・歌謡曲は好きだが、演歌・歌謡曲の専門的なことはよく分からない。

■ 北島三郎「加賀の女」

北島三郎がこの歌を歌っているの、始めて見た。「函館の女」はよく見るのだが。しかも冒頭にこの曲をもってくるとは。新鮮な選曲だ。「薩摩の女」なども聴きたい。

■ 宮史郎「女のみち」

すっかりおなじみの一曲。[追記]「女のみち」って、スペイン風にアレンジした曲がなかっただろうか。検索しても見つからないのだが。あれを聴いた時、なんたるアレンジかと驚愕した。スペイン風「女のみち」、もっと多くの人に知られてしかるべきだ。

■ 門倉有希「女の漁歌」

紅白で歌っていた歌だ。懐かしい。1年ほど前か、YouTube で当時の門倉有希がこの歌を歌っている場面を見たが、若くて可愛くてびっくりした。当時は何とも思わなかったのだが。以前から疑問に思っていたのだが、北島三郎の「漁歌」とは関係があるのだろうか。

■ 大月みやこ「女の駅」

この歌、高校時代か大学時代にラジオか何かでよく聴いた覚えがある。だが、87年のヒット曲だったのか。なぜあの頃頻繁にラジオで聴いたのだろうか。

■ 藤あや子「おんな」

艶やかだった。背景も桃色。

■ 池田輝郎「おんな船頭唄」

三橋美智也の歌だが、いい歌手を歌唱に選んだものだ。だが一緒に聴いていた母は「三橋美智也に比べると高音がイマイチ」と言う。本当にそうなのかどうか、三橋美智也をあまり聞いたことがない私にはそこまでよく分からない。大歌手の歌をカバーすると比べられてしまい、大変だ。

■ 都はるみ「おんなの海峡」

歌唱の最中の身体の動きがダイナミックだった。

■ 岸田敏志「きみの朝」

時代の歌こころの歌。時代からいって、リアルタイムでは聴いたことがあるはずがないのに、聞き覚えのある歌だ。

■ 坂本冬美「また君に恋してる」

宮城から中継での歌唱。この歌、今すごく売れているそうだ。なぜ坂本冬美ばかり大ヒットが出て、島津亜矢はいまひとつなのか。島津亜矢もとてもいい歌手だと思うのだが、ヒット曲に恵まれていない。

■ 大川栄作「あの日の君を恋うる歌」

心に染みるいい歌だ。

■ 竹島宏「この身を投げて」

大川栄作の次に、竹島宏をもってくるのか。

■ 北島三郎「夫婦一生」

私は独身だ。

■ まとめ

いつも通り。強いて言えば、最後の3曲、新曲がいつもより印象的だったような気がする。

それにしても、昔から出演歌手に代わり映えがない。若輩演歌ファンとして、もっと若い歌手が出てきて欲しいとも思うのだが。門倉有希が2番目の若手という位置付けは何なのか。10年後の歌コンの顔ぶれはどうなっているのだろうか。

2010年4月9日金曜日

春の花粉症、花見

春だというのに、まだまだ気温が低く、寒くて仕方がない。

■ 花粉症

私は花粉症持ちだ。この頃、鼻がムズムズする。目がかゆくなることもある。

1日中ずっと家にいるような日でもこうした感覚を覚えることがある。ある時などは、本当に鼻が止まらなくて、ティッシュがいくつあっても足りない状況だった。別の日は、机に向かってものを書いていたところ、鼻がたれてきて、弱ってしまった(汚い話、申し訳ない)。

外出中は意外にこうした症状は出ない。花粉症対策にマスクを着用しているからかもしれない。新型インフルエンザ対策に大量に購入しておいたマスクが、この時期に別の用途で役立っている。

奇妙なことに、富重家で花粉症持ちは私だけだ。私が花粉症になったのは環境要因が大きそうだ。

■ 花見

日本人には桜が好きな人が多いため、好むと好まざるとに関わらず、花見に巻き込まれる。私は別に桜に興味はないが、周りはそうでもないため、しばしば桜好きの巻き添えに遭う。

親が花見に行きたいというので、以前より私は度々情報収集に追われている。このブログの更新がしばらく滞っていたのも、これが一因だ。

加えて、親は近く(徒歩50分ぐらいの距離)の公園のお花畑に強い関心を持っていて、そのお花畑の実施調査を度々私に依頼している。この公園には車や公共交通機関で行くことができないため、私は歩いて現地に向かい、調査を続けている。これにより、私の休日はとんでしまう。花粉がとんでいるこの時期に、あまり外出はしたくないのだが。

花の季節なんて大嫌いだ。

2010年4月8日木曜日

経済学部を出たんだから……

「経済学部ご出身なんだから、経済にはお詳しいんでしょう」

そんなことを言われることがある。確かに経済学部を出ている以上、経済のことは詳しいはずだし、よく分からないというのであれば情けないと考えるのが普通だろう。

■ 大学で学ぶのは主に理論

しかし、経済学部で教授される事柄は、数学等を使った経済理論が中心で、実体経済や制度、時事問題といった事柄はあまり教授されない。少なくとも、私が出た大学・学部はそうだった。

私が受講した国際経済学の第1回の講義で、先生がおっしゃった次の言葉がそのことをよく表している。

「この講義を受講しても、例えば日本とアメリカの貿易関係が分かるようになるとか、そうしたことはありません。この講義で学ぶのは理論なのです」

そして、講義では、リカードの比較生産費説やヘクシャー=オリーン定理、要素価格均等化定理、ストルパー=サミュエルソン定理といった話を、数式を用いながら解説していったのだった。

しかし、「大学で学んだのは理論ばかりだったので、時事問題はさっぱり分かりません」では、世間では通用しない。理論以外の経済に関する事柄は、新聞や本を読むなどして、自ら学ばなければならない。

■ 「経済」と言っても、幅広い

だいたい、経済と言っても、学ばなければならない領域は非常に広い。学部で言うと、経済学部で学ぶ内容のほかに、商学部、経営学部、さらには一部法学部で学ぶ内容も、経済に関する内容を含んでいる。

実際には、経済学を専攻した人は、商学や経営学、法学といったところにはやや疎いものだ。しかし、世間はそういう目では見てはくれない。ある企業経営者は、マルクス経済学で有名な私大の経済学部を出たのだが、若い頃「お前は経済学を専攻したのに、会計も分からないのか!」などと叱責されたそうだ。経済学と会計学は全く別の分野なのだが、世間は「経済学を専攻したのだから、会計も詳しいはずだ」と見てしまう。

経済学分野に限ってみても、幅広い。経済理論、財政、金融、国際経済、労働経済、経済史、環境、社会保障、地域経済……どの学生も、そのうち一分野のみを専門にして、学び、研究しているのが実情だ。しかし、世間はそうは見てはくれない。「経済学部を出たんだから、財政問題には詳しいでしょう」「経済学部を出たんだから金融政策には詳しいでしょう」「経済学部を出たんだから失業とか貧困、格差問題には詳しいんでしょう」「経済学部を出たんだから、景気の予測はできるでしょう」「経済学部を出たんだから、株には詳しいんでしょう」「経済学部を出たんだから、話題のベーシックインカムについても詳しいんでしょう」

これらについて、「分からない」では済まされない。経済学部卒は、学ばなければならないことが山ほどあるのだ。学部の単位を揃えて満足しているだけでは不十分だ。決して、楽な学部ではないと私は思っている。