2011年8月19日金曜日

鉛筆の持ち方

私はいい齢して、鉛筆の正しい(とされる)持ち方に自信がなかった。

鉛筆の持ち方を最初に教わったのは、小学1年生の頃だった。入学して間もない頃、先生が授業の中で指導されていたのをかすかに覚えている。だが、そのとき私は先生が教えてくださった内容がよく分からなかった。なにしろ私は後ろの方の席に座っていたので、「鉛筆はこうやって持つんですよ」と先生が実演してくださっても、よく見えなかったのだ。それに40人学級の中、先生は一人一人の児童が正しい持ち方をしているかどうかまで確認はしてくださらなかった。親も教えてくれなかったため、仕方なく見よう見まねの我流の持ち方をすることにしたのだ。

その持ち方をし続けるうちに、自分の鉛筆の持ち方は間違っているかもしれないということすら忘れてしまうようになった。ところが今になって、ひょんなことから思い出したのだ。

そこで、自分の鉛筆の持ち方が正しいかどうか、確認してみた。今はインターネットの時代だ。誰かに聞かずとも、Google で検索すれば出てくる。YouTube には動画まで公開されている。調べた結果、意外なことに、私の持ち方は間違っていなかったことが判明した。

それ以上に意外だったことは、正しい鉛筆の持ち方ができない大人が多いらしいことだ。小学校あたりの頃に間違って覚えてしまったのか、それともその後、持ち方を無意識のうちに間違ったものに変えてしまったのか。どちらにしろ、大人になってまで間違った持ち方をしていると、矯正するのは難しそうだ。

英語圏にも鉛筆の正しい持ち方というのがあり、しかも日本と同じ持ち方をするようだ。Google で "hold a pencil" と検索するといろいろ出てくる。How to Hold a Pencil という本まで出ている。