2010年3月25日木曜日

就職氷河期で普通という感覚

イギリスのニュース雑誌(本当は新聞)The Economist が、日本の大卒者が直面する厳しい雇用情勢を簡潔に紹介していた。現地時間3月18日、1週間前の記事だったのだが、昨日まで気づかなかった。真面目に雑誌読んでいない証拠だ。

教育機関を出た若者が労働市場で厳しい状況に置かれているのは、金融危機後、各国概ね共通していると思う。だが、日本の場合は、つい前まで経験した就職氷河期が再来するという点で、特殊だ。だから、今回のような記事が書かれたのだろう。

最後の方で、より年齢層の高い世代の労働者について随分とはっきりした言及があったのが印象的だった。

http://www.economist.com/business-finance/displaystory.cfm?story_id=15720585&source=hptextfeature
新しいウィンドウで開く

↑ 上記記事へのリンク。

私にとって、若者を巡る雇用情勢は厳しいのが普通、氷河期で普通という感覚だ。

バブル時代やそれ以前の雇用情勢については、リアルタイムではよく知らない。当時はまだ子供で、経済問題については詳しく分からなかった。

私が大学に進学したときには、既に大学4年生は就職氷河期ということで大きな話題になっていた。「洋ちゃんが大学を出る頃には、良くなっているといいね」などと言われたものだ。しかし、その後雇用情勢は良くなるどころかますます悪化した。氷河期はその後、多少の波を経ながら、現在に至るまでほぼ一貫して続いている。一時期、景気が上向いて売り手市場になった時期もあったが、長くは続かず、The Economist が言う「A new ice age」(新たな氷河期)が到来している状況だ。