2010年3月12日金曜日

民放が1局か2局しかない県

地元のテレビ局の事情に詳しい人と話をする機会があった。東京では地上波の民放が5局あるが、この地域にはそれほどたくさんないので、テレビ東京系など、この地方にネット局がない番組は、各局が分け合っているという話だった。

それで思い出したのだが、私が最初にこの地方に引っ越してきた当時は、民放の数が本当に少なかった。それ以前に住んでいた地域は民放が豊富にあっただけに、カルチャーショックを受けた。以前の地域ではとっくの昔に放送が終了していたトレンディードラマが時差遅れで放送されていて、地元の人の間では「最新のドラマ」と認識されていた。クラスメイトの間で流行っていたアニメ番組が引越し先では放送されておらず、存在すら知られていない様子だった。国民的によく知られているテレビ番組も、引越し先では全く放送されていなかった。

当時のテレビ局はNHK総合とNHK教育、そして数少ない民放局しかなく、そのうちNHK教育を視ていた人は少なく、衛星放送やケーブルテレビも普及していなかったから、テレビ局の選択肢はほとんどなかった。中には、特別な機械を買って、隣の県のテレビ電波を受信している人もいたが、少数だったようだ。みながみなほとんど同じテレビ番組を視ていたのだろうか。視聴率50%超えの番組など、ざらだったのではないか。

このような状況に私は最初は戸惑ったが、そのうち慣れてしまった。

地上波の民放が1局や2局しかない県は、今でも存在するようだ。