昨日、一昨日と、新聞に載っていたセンター試験の問題を少し眺めていた。
国語は、第1問・現代文が、岩井克人東京大学教授の評論「資本主義と『人間』」からで、問題文中の最初の方に経済学とか『国富論』とかアダム・スミスといった話が出てきた。私は大学時代の専攻が経済学だったので、興味深く読みすすめた。すると、商品とか労働価値説とかいう言葉が出てくる。これはもしかしてマルクス経済学?いろいろ調べたところ、問題文中に出てきた商業資本とか産業資本とか、私にとって見慣れないこうした言葉は、どうもマルクス経済学の専門用語らしい。そもそも、「マルクス」という人名が、問題文中に何度も出てくるではないか。なお、私が学生の頃はマルクス経済学は既に学界の主流ではなくなっていて(それでも根強い支持があったが)、そのため私はマル経はあまり勉強しなかった。今でもマル経のことはよく分からない。
それにしても、このような専門的な文章を、予備知識もなく読まなければならない大学受験生は大変だ。自分も、よく大学受験なんてやったものだ。
それから昨日は、英語の問題を解いてみた(リスニング除く)。問題形式は、私が受験生の頃とは大きく変わっていないようだった。問題を解いて自己採点したところ相当な高得点で、自分でも驚いた。私が受験生の頃には、逆立ちしても取れなかった点数だ。別に最近センター試験のために特別の勉強をしたとか、受験英語の勉強をしたとか、そうしたことはないのに。私は大学合格後、今日にいたるまで継続的に英語を勉強し続けてきたので、その結果なのだろう。