2011年6月4日土曜日

高校野球(硬式)公式戦の年間スケジュール

節電のために、夏の甲子園大会を秋に延期したらどうかという意見がある。

面白い意見だと思うが、その場合、例年秋に行われる国体や秋季地区大会、明治神宮大会をどうするかも併せて考えなければならない。

高校野球(硬式)の公式戦は春夏の甲子園大会が有名だが、それ以外は必ずしも知られていないと感じる。そこで、高校野球(硬式)公式戦の年間スケジュールをまとめてみることにした。もっとも、私は高校時代に硬式野球部に所属していたわけではなく、また、高野連関係者でも高校野球専門家でもないのだが、おおむねこれで間違いないだろうと思う。日程は、都道府県によって多少異なる。

○ 9月~10月ごろ:秋季地区大会(予選)
○ 10月~11月ごろ:秋季地区大会(本大会)

秋季地区大会は、新チーム結成後初の公式戦。この大会で優秀な成績を修めるなどすると、春の甲子園の出場校として選抜される見込みが高くなる。また、この大会で優勝すると、明治神宮大会に出場することができる。

たとえば、大阪府の場合、2010年の秋季近畿大会大阪府予選は9月4日~10月17日に、秋季近畿大会は10月23日~11月7日に行われた。

夏の甲子園大会を秋にずらすと、この大会はどうするのだろうかと思う。やはりこの大会の日程もずらすのだろうか。

○ 11月ごろ:明治神宮野球大会(高校の部)

全国の地区大会を勝ちあがった10校による全国大会。出場校は春の甲子園大会に選抜されることが確実視されるため、選抜大会の前哨戦と見られている。2010年の明治神宮大会は2010年11月13日~17日にかけて行われた。

夏の甲子園大会を秋にずらすと、この大会に影響が出る可能性がある。

※ 12月から3月上旬にかけては、高野連の決まりにより、加盟校は対外試合が禁止されている。公式戦はもちろんのこと、練習試合も行われない。

○ 3月~4月ごろ:選抜大会(春の甲子園)

秋の地区大会で優秀な成績を修めるなどした学校を例年32校選抜して行う、全国大会。2011年の大会は、3月23日~4月3日に行われた。

○ 4月~5月ごろ:春季地区大会(予選)
○ 5月~6月ごろ:春季地区大会(本大会)

春にも、秋季地区大会と同じような地区大会が行われる。ただし、この大会で優秀な成績を修めても、甲子園などの全国大会に出られるわけではない。

大阪府の場合、2011年の春季近畿大会大阪府予選は4月10日~5月14日に行われた。春季近畿大会は5月28日に開幕。

○ 7月ごろ:選手権大会(予選)
○ 8月ごろ:選手権大会(夏の甲子園)

全国各地区を勝ち上がった高校(原則として一県一校)が出場して行われる、全国大会。大半のチームは、この大会で負けた試合が、最後の公式戦になる。

大阪府の場合、2010年の大阪大会は7月10日~8月1日に行われた。また、2010年の夏の甲子園大会は、8月7日~8月21日に行われた。

○ 9月~10月ごろ:国民体育大会

国体では、夏の選手権大会で優れた成績を修めた学校など12校を選び、高校野球大会を行っている。最後の公式戦だが、この大会に参加できる高校はほんの一握り。2010年の大会は雨天により大会が途中で打ち切られた。2009年の大会では、9月27日~9月30日にかけて行われた。

夏の甲子園を秋にずらすと、この大会に影響が出る可能性がある。