新聞をとってもテレビ欄しか見ないという話は聞くことがあるが、私は逆だ。テレビ欄は見ないことが多い。
その原因の一つは、我が家が購読している新聞にある。『日本経済新聞』なのだ。ふつう新聞というと、一番最後のページがテレビ欄になっていて、テレビ欄に自然に目がいきやすい構成になっている。しかし、『日本経済新聞』は違う。最後のページは文化面で、「私の履歴書」や連載小説などが載っている。テレビ欄は、今日の新聞なら全36ページ中29ページ目という、非常に中途半端な、探しにくい場所にあるのだ。
ただ、それだけが原因ではない。そもそもテレビに関心が薄いのだ。テレビなど家に無くてもそう困りはしないのではないかと思っているほどだ(ネットはできないと困るが)。最近、若者のテレビ離れということが言われているが、私もその例外ではないということになる。実際のところ、私には家族にテレビ好きな人がいるので、私もテレビを見ることはあるのだが、敢えて貴重な時間を割いてまで見たいと感じる番組が少ない。もし私が一人暮らしなら、とうの前からテレビは家には置かなかっただろう。ましてや、地デジ化に備えてわざわざテレビを買い換えるとか、そんなことは考えられない。このようにテレビに興味がないと、テレビ欄もついスキップしてしまう。
加えて、テレビ欄でよく見かける、あの扇情的な日本語表現があまり好きになれないのだ。
しかし、たまに、個人的に面白そうな番組がやっていたことを後で知り、テレビ欄をチェックすればよかったと思うことが最近出てきた。これからは、少しはテレビ欄を見ることにしようかと思っているところだ。