2011年1月20日木曜日

「現代日本の新聞読者層」

私はインターネット上で時々論文を読むことがある。論文によっては、ネット上で無料で公開されているものがある。

個人的に興味をひかれた論文の一つに、「現代日本の新聞読者層」がある。

木村雅文(2004)「現代日本の新聞読者層-JGSS-2002からのデータをもとにして-」『JGSSで見た日本人の意識と行動 : 日本版General Social Surveys研究論文集』3(東京大学社会科学研究所資料第24集), 59-75. http://jgss.daishodai.ac.jp/research/monographs/jgssm3/jgssm3_5.pdf

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↑ 論文情報ナビゲータ「CiNii」へのリンクが貼ってあります。CiNiiは国立情報学研究所が提供するサービスです。

面白かったのは、日本の全国紙5紙(読売、朝日、毎日、日経、産経)の購読者層が分析されていることだ。例えば、どの新聞の購読者層に高学歴者が多いか、ということも分かる。ただし、10年ほど前のデータなので注意。最近のデータも見てみたい。ビデオリサーチ社による全国新聞総合調査で分かるのだろうか。

※ 最近では、こういうニュースもある。情報サイト「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」へのリンク。10年近く前の上記論文を読む限り、朝日の購読者層の方が富裕層、インテリ層が多そうなのだが、最近は違うのだろうか。

日本の高級紙は「朝日」ではなく「読売」に?
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欧米の新聞には「高級紙」「大衆紙」という区別があり、社会階層によって読む新聞が違うそうだが、日本ではあまりそうした違いはなさそうだ。

[余談]

学校や幼稚園で話せない子どもたちの理解のための絵本『なっちゃんの声-学校で話せない子どもたちの理解のために』が出たのでご紹介。ついでに、姉妹サイト「場面緘黙症Journal」もよろしく。