2010年5月17日月曜日

吉岡治

作詞家の吉岡治が亡くなったそうで、驚いている。つい最近、吉岡治が作詞した新曲が出たばかりだったのだが。

非常に残念だ。私は特に、日本の自然や原風景を描いた歌詞が好きだった。最近、「花筏(はないかだ)」という美しい日本語を知ったのも、吉岡治が作詞した岩本公水の歌を聴いたのがきっかけだった。

Wikipedia には、吉岡治が作詞した代表的な作品が載っている。演歌・歌謡曲が多いが、アニメソングや童謡もある。国民的に知名度の高い歌も多い。こうして見ると、改めて吉岡治の偉大さが分かる。

Wikipedia「吉岡治」新しいウィンドウで開く

○ 天城越え

天城越えというのは、情交の際の性的絶頂をも指していると解釈できる。非常に官能的な描写の歌詞だ。ネットで調べても、私と同様に解釈している人は多いことが分かる。この歌はカラオケで人気だそうだが、歌い手はこの解釈を知った上で歌っているのだろうか。

○ 命くれない

深山はるかに提供した「命まるごと」という歌もある。

○ 燃えてヒーロー

私の世代の男性には、幼い頃にTVアニメ「キャプテン翼」を見たという人が多く、馴染み深いのではないか。

○ あわてんぼうのサンタクロース、おもちゃのチャチャチャ

私の世代で、この歌を知らずに育った子どもはいるのだろうか。「あわてんぼうのサンタクロース」というと、関係ないのだが、私が子どもの頃によく読んだ「さむがりやのサンタ」という絵本を思い出す。この本は1973年初版で、現在も福音館書店より発売中。

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演歌・歌謡曲のファンを続けていると、訃報に接することが多い。歌手の訃報より、作詞家、作曲家の訃報が目立つ。ご年配の作詞、作曲家は多いが、亡くなった人の分まで長生きしてほしい。